着なくなった服の、新しい未来。本当に循環するファッションの未来を実現する、Wear to Fashion(ウェア・トゥ・ファッション)の取り組み
2023.07.15
衣類の大量廃棄解消へ
伊藤忠商事と共にECOMMITが向き合う社会課題
ファッション産業における大量廃棄は、世界中で大きな問題となっています。 マッキンゼーの調査報告によると、販売時の売れ残りも含めて、世界で1年間に捨てられてしまう衣類の量は9,200万トン。着数にして約3,000億着が捨てられ、焼却か埋め立て処分されています。 さらに世界の人口の増加に伴い、衣類の大量廃棄は現在よりさらに加速すると言われています。 フランスでは、2022年1月に世界で初めて衣類廃棄禁止法という法律まで施行されました。 日本でも、毎年約50万トンもの衣類が可燃ごみや不燃ごみとして手放されており、 その中で再資源化されているのはわずか5% 程度にとどまっています(※)。
※出典|環境省サステナブルファッション
そこで、ファッションロス=衣類廃棄の問題に対する取り組みとして、
使用済みの繊維からリサイクルしたポリエステル「RENU」を提供する
伊藤忠商事繊維カンパニーと共同で、2022年からWear to Fashion(ウェア・トゥ・ファッション)というサービスをスタートしました。
回収〜選別〜リユース/リサイクルまでを一貫して仕組み化
企業やブランド、生活者と一体となり、世の中に「捨てない」という選択肢を増やす
Wear to Fashionは、パートナーとなる企業やブランド、自治体にサービスを導入いただき、さまざまな回収拠点で生活者から衣類を集め、リユースやリサイクルへ繋げる取り組みです。生活者が「捨てない」選択肢として、Wear to Fashionの取り組みに衣類を提供し、企業が責任を持って再利用や再資源化を図る。生活者と企業が一体となり捨てられる衣類を減らす試みです。
Wear to Fashionでは、ファッション産業にまつわるさまざまな廃棄を対象に衣類を回収します。
各所で集まった衣類はecommitが回収し、全国各地の拠点で選別します。
選別したものは、再利用・再資源化されます。
- 生活者に対して再度販売される(リユース)
- 新たな素材・洋服に生まれ変わる(水平リサイクル)
- 再資源化プロセスを経て違う用途として活用される(その他リサイクル)
リユースを中心とした再資源化により、焼却処分に比べCO2排出量を最大約85%削減
回収した衣類は、環境負荷低減効果の最も高いリユースに可能な限り回します。傷みや汚れでリユースが難しい衣類は、伊藤忠商事や三星毛糸などリサイクル技術を持ったパートナーと協働で再資源化して再び市場に戻します。さらに残った素材も、断熱材や固形燃料として有効利用し、資源として循環させて焼却処分される廃棄量を最大限減らすことで、CO2排出量削減にも貢献します。
様々な企業や自治体と協業し、回収拠点は1,000箇所以上に
2023年内には、10,000箇所への拡大を目指しパートナーを募っています
Wear to Fashionのサービスは、リリース以来想定以上のペースで広がり、
回収拠点は1,000箇所以上、従来のエコミットの拠点を含めると3,000箇所近くに達しました。ファッション業界だけでなく、ディベロッパーとの協業によりイベントでの設置・回収や商業施設内に回収ボックスを設置するケースや相談も増えてきています。
しかし、この大きな課題に向き合い、世の中に変化をもたらすにはまだまだ大きなインパクトが必要です。そのために、より他業種・多数の企業やブランドとパートナーシップを組み、駅やマンションなど、生活のあらゆる場所に回収拠点を広げ、生活者が意識せずとも当たり前に衣類を持ち込み、参加できるような循環のインフラづくりに挑戦していきたいと考えています。
パートナー企業
Wear to Fashion 運営企業
〒107-8077 東京都港区北青山2-5-1
TEL 03-3497-8092
E-mail info@renu-project.com
参考URL
Wear to Fashion
http://renu-project.com/wear-to-fashion/[1]